苦しい時にはホラをふけ!ただし、、、
■ある日突然、妻の怒りが爆発! 我が家はどうなる?
今から約10年前、当社がまだ夫婦2人だけのソフトハウスだった頃の話です。売上と言えば、ある月は数十万円程度の入金はあったのですが、無い月は数万円という悲惨な状態でした。年商と言えば、1千万円を楽に、そして大幅に下回る状況でした。もちろん借金もたっぷりでした。
バブル崩壊後から早数年、明日の売上はまったく決まってなく、食っていくだけが精一杯の日々でした。
この現状にあきれ果てた妻は「実家に引き上げよう」と提案して来ました。東京まで特急で約1時間という立地。住む部屋はあるし、食い物も一応完備されている環境。家賃・食費の大半は浮くという事になります。う~ん、悪くないですねえ。
でも、やっぱりヤダと思いました。実家撤収は一見「しきり直し」のようにも言えますが、結局、自分にとっては「全面撤退」「完全敗北」を意味していたのです。
「実家に引き上げよう」と強行に主張する妻。稼ぎのない私。
でも「全面撤退」「完全敗北」はイヤだ。 さあ、どうする?
■「完全敗北」を乗り切る「たった一つの方法」とは?
その時、「トップの役目」みたいな事について何故か関心があって、いろいろな本を読んだりして調べていたのです。その時にわかった事は、
1:苦しい時こそ、トップは大きな夢を語れなければならない。
2:それも「単なる友人」や「単なる社員」にではなく、「家族」や「ごく親しい幹部や支援者」に対して熱く語れなければならない。
要するに「お客に『これは儲かりまっせ!』と言って目前の局面だけを追うのではなく、家族や幹部・社員に『この商品はかなならず売れる。そしたら大変な事になる。めちゃめちゃ儲かる。だから、いっしょにがんばって欲しい』と、ある意味ホラをふけ。」という事です。
当社の場合、夫婦2名の個人零細レベルの企業ですので、もちろん妻に向かって「大きな夢」を語れなければならない事になります。これは厳しい! はっきり言って「恥ずかしい」、めちゃめちゃテレる行為です。
■九州男児VS「カカア天下」の上州女 最終決戦やいかに?
だいたい日本の夫婦たるもの、西洋のようにチャラチャラするべきではない。「言わなくてもわかる」が美徳なはず。こっちだってバリバリの九州男児、何が悲しくて妻の目をじっと見て、自分の大きな夢を語らなければならないのだ? ガタガタ抜かさず、黙ってついて来い! と思っていました。
しかし妻は「カカア天下」の本拠地で生まれ育った生粋の上州女。「実家撤収」をせまる勢いは、負けてはいません。「さあ、さあ、さあ!撤収しない理由があるなら言ってよ!」と、包囲網を狭めてきます。そう簡単に、黙ってついてくるタイプではありません。
もう、腹をくくるしか手がありません。そこで、
「そこに座りなさい。」と、私が切り出す。
「もう座ってます。」と即座に切り返してくる妻。
こ、怖い!
しかし、ここでたじろいでは、実家撤収に決まってしまう。そこで気を取り直して、「今、帰ったら絶対に後悔する事になる。なぜならウチは、もうすぐ大儲けする事になるからだ。今、帰る事は、それを自ら捨ててしまう事になる。あなたは、今までに苦労を報われたくないのか? 我々の夢である、年に4回は温泉にいける生活をしたくないのか?」と、いかにも決まっている事にように断定的に話し始めました。
「え、何故?」 そこで、妻の表情が変わったのです。そして、「そこまで言うのなら」ということで「実家撤収」は、とりあえず延期になったのです。
■「はったり」と「ホラ」が我が家を救った!
勝負は決しました。私の温泉旅行で釣る作戦は見事大成功に終わったのです。
ホンダは、町工場だった頃、みかん箱の上で本田宗一郎氏が「F1に出る。」という夢を語ったと言われています。8時間オートバイ耐久レースで有名なヨシムラの創業者 吉村秀雄氏も、名もないバイク屋の頃から「世界で勝つ」と言っていたそうです。
「大きくなった経営者は、小さい時から大きな夢を語っていた。」
これこそがトップの最大の役目だった事がわかり、だったら、「小さい時から大ボラふけば大きくなれる。」と思い、私も我が家のキッチンのちゃぶ台で、妻に「我が社もすごいことになる。」と、大ボラをふいたのです。ほとんど何も根拠もありませんでしたが、この出来事が何かのきっかけになったのは、事実かもしれません。
DeeBeeインターネットビジネス実践研究会が立ち上がる1年以上も前の事でした。
重要なポイントは「家族に語れるか?」という点にあるように思えます。お客にホラふいてもダメですよ。友人とかとは、よく語っているかもしれませんが、それもほとんど効果はないようです。妻の目をみて、真剣に語れるか? が分岐点になるように思います。
もしよかったら、あなたもやってみ下さい。もしかしたら御利益があるかもしれませんよ。
ちなみに、なぜ妻に大ボラをふけたのか? それは単なる思いつきではなく、その時、準備中だった「他社を引き離す差別化作戦」があったからです。この準備中だった「他社を引き離す差別化作戦」に賭けた訳なのです。もちろん、一か八かの賭ではなく、失敗したときの為の対策として「極端なローコスト作戦」も同時に実施していました。
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